「妊娠6週目の赤ちゃんの特徴は?」「妊婦の体はどう変化する?」などの疑問をお持ちではありませんか。
妊娠6週目は妊娠2ヶ月目にあたり、赤ちゃんの基本的な内部組織が作られ始める時期です。妊婦の体ではつわりの症状が出始め、吐き気や気持ち悪さを感じることもあります。
出産に向けて少しずつ体が変化し始めることにより、疲れや気分の浮き沈みに悩まされることもあるでしょう。
妊娠初期は体と心が不安定になりやすい時期です。健やかな妊娠期間を過ごすためには、妊婦ご自身と赤ちゃんの状態をしっかりと把握することが大切です。
この記事では、妊娠6週目の赤ちゃんの発育状況や母体の変化について詳しく解説します。また、妊娠中の健康を維持するために注意すべきことについてもお伝えしていきます。
妊娠6週目の赤ちゃん(胎芽)の発達状況
妊娠6週目の赤ちゃんは、神経組織や器官の基礎がつくられ始める重要な時期です。
このころの赤ちゃんは、胎児ではなく胎芽と呼ばれます。赤ちゃんの大きさは約5~7mmで、ザクロの種と同じくらいとされています。また、赤ちゃんを包む胎嚢は2cmほどの大きさです。
妊娠6週目の赤ちゃんには、以下のような発達が見られます。
- 目や耳など神経組織の発達
- へその緒の形成
- 心臓や脳など器官の形成
- 目や耳となるくぼみが見られる
妊娠6週目に入ると、赤ちゃんの脳や脊髄、目や耳の神経などが急速に発達します。また、赤ちゃんを支えるへその緒や手足の原型が形成されるのもこの時期です。
心臓や肺などの各器官も形成を始めるため、エコー検査では赤ちゃんの心拍動を確認できることがあります。
顔には目や耳となる部分のくぼみが見られるようになり、大まかに形を整え始めます。
参照:西村ウイメンズクリニック「妊娠週数と胎嚢、胎芽の大きさ」
妊娠6週目の母体の変化
妊娠6週目の母体の変化についても確認していきましょう。
- 妊娠6週目によく見られる症状
- 妊娠6週目の体重増加の目安
妊娠6週目によく見られる症状
妊娠6週目の母体に見られる症状は、以下のとおりです。
- つわり
- 便秘
- 疲れ
- お腹の張り
- 腹痛
- 頻尿
- 着床出血
- 気分の浮き沈み
つわりには個人差がありますが、ホルモンバランスの変化により吐き気や不快感を引き起こすことが特徴です。また、便秘や疲労感もホルモンバランスの影響により起こります。
お腹の張りや腹痛は、赤ちゃんが成長するにつれて子宮や周辺の靭帯が引き延ばされることが原因です。
着床出血は受精卵が子宮内で着床することにより起こる少量の出血で、妊娠初期症状の一つです。ただし、出血が多量であったり長く続いたりする場合は病気の可能性も考えられるため病院を受診しましょう。
気分の浮き沈みを経験する妊婦も多く、ホルモンの影響や体の変化に対するストレス、出産への不安などが原因として考えられます。
赤ちゃんの健康状態や先天性異常に不安がある場合は、母体の採血のみで検査できるNIPT(新型出生前診断)がおすすめです。平石クリニックでは、妊娠6週目から早期に検査を受けることができます。
参照:春日部市「妊娠初期(4週~15週ごろ)の過ごし方」
妊娠6週目の体重増加の目安
妊娠6週目では、つわりの影響で体重が増加することもあります。
つわりの症状は吐き気や嘔吐などが一般的ですが、なかには「食べづわり」と呼ばれる食欲増進の症状もあります。
妊娠中の体重増加は自然なことですが、赤ちゃんと妊婦ご自身の健康を守るためにも適切な体重管理が大切です。
妊娠中の体重増加は、1週間に約300〜500gが目安とされています。過度な体重増加は、妊娠高血圧症候群や難産となる可能性を高めるため注意が必要です。
参照:姫路聖マリア病院「妊娠中の体重管理」
参照:順天堂大学医学部附属静岡病院「こうのとりくらぶ」
妊娠6週目につわりがない場合
つわりは妊婦の50〜80%が経験しますが、約20%の妊婦には症状が現れません。
つわりの症状や程度には個人差があるため、軽度の場合は症状があっても気づかないことがあります。また、つわりは通常妊娠5〜6週で始まりますが、発生時期は個人によって異なります。
つわりがないと、赤ちゃんの健康状態や流産の可能性に不安を感じる人もいるでしょう。しかし、つわりの症状が現れないからといって必ずしも流産につながるわけではありません。
流産の場合は、つわりが始まらない以外にも下腹部痛や出血などの症状が現れます。不安な症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。
参照:兵庫県立大学「自分に合ったつわり軽減方法が、きっとある!」
妊娠6週目に赤ちゃんが見えない場合
妊娠6週目にエコー検査で赤ちゃんが確認できない場合は、以下の原因が考えられます。
- 妊娠週数のずれ
- 化学流産
- 子宮外妊娠(異所性妊娠)
排卵のずれなどによる妊娠週数の誤差は、珍しいことではありません。誤差がある場合は、1〜2週間後に再度検査すると赤ちゃんが確認できる可能性があります。
化学流産とは、妊娠検査薬では陽性反応が出るもののエコー検査で胎嚢が確認できない状態です。化学流産は、すべての妊婦の30〜40%で起こるとされています。
子宮外妊娠は、受精卵が子宮以外の場所に着床し発育することです。全妊婦の約1%で発症する可能性があり、妊娠の進行により患部が破裂して大出血を引き起こした場合は命に危険を及ぼすこともあります。
原因は明確ではありませんが、性感染症や子宮内膜症などから卵管機能が低下することが要因であると考えられています。一度子宮外妊娠を経験した女性は、次回の妊娠でも5〜7%の確率で発症する危険性があるため注意が必要です。
参照:働く女性の心とからだの応援サイト「流産・死産後の体調について」
参照:京都大学医学部附属病院 医療安全管理室「異所性妊娠またはその疑いがあると診断された患者さんへ」
参照:関西医科大学附属医療機関「子宮外妊娠(異所性妊娠)」
参照:恩賜財団済生会「異所性妊娠(子宮外妊娠)」
妊娠6週目に気をつけること・やっておきたいこととは?
妊娠6週目に気をつけることや積極的にやっておきたいことは、以下のとおりです。
- 葉酸を摂取する
- 自己判断で薬を服用しない
- 締め付けにくい衣服を着用する
- 職場への報告を検討する
妊娠6週目は器官形成期と呼ばれ、赤ちゃんの体の基礎が形成される大切な時期です。この時期に葉酸が不足すると、神経管閉鎖障害を発症する可能性が高まります。
葉酸はブロッコリーやほうれん草、アボカドなどに多く含まれています。サプリメントから摂取することも可能ですが、過剰摂取とならないように用量を守って服用しましょう。
また、妊娠6週目の赤ちゃんは薬の影響を受けやすい時期です。つわりなどの体調不良で薬を必要とする場合でも、必ず医師に相談してから服用しましょう。
妊娠6週をすぎると、次第にお腹の大きさが目立ち始めます。締め付けを防ぐために、ゆったりとした衣服を選ぶことがおすすめです。
立ち仕事や体力を使う仕事をしている場合、職場への妊娠報告を検討しましょう。つわりがひどく仕事を続けるのが難しいと感じたときも、早めに報告することで必要なサポートを得られる可能性があります。
参照:e-ヘルスネット「葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果」
参照:健康長寿ネット「葉酸の働きと1日の摂取量」
参照:日本産婦人科医会「妊婦の薬物服用」
妊娠6週目の赤ちゃんは脳や脊髄、神経組織が急速に発達する
妊娠6週目は、赤ちゃんの神経や各器官が急速に発達を始める重要な時期です。エコー検査では赤ちゃんの胎嚢が見える時期ですが、流産や子宮外妊娠の場合は確認できない可能性があります。
妊婦側ではつわりが始まり、吐き気や気持ち悪さを感じることがあります。つわりはホルモンバランスの変化によって引き起こされますが、ストレスや不安は症状を重くする要因の一つです。
赤ちゃんの健康に対する不安がある場合は、NIPT(新型出生前診断)の受診がおすすめです。NIPT(新型出生前診断)では、母体の採血により赤ちゃんの染色体異常を確認できます。流産や感染症の危険性が少なく、検査精度が高いことが特徴です。
平石クリニックでは、NIPT(新型出生前診断)を妊娠6週から検査可能です。無料電話相談も受け付けているため、まずはお気軽にご相談ください。
運営者情報
NIPT平石クリニック
高齢出産が増えている傾向にある日本で、流産のリスクを抑えた検査が出来るNIPT(新型出生前診断)の重要性を高く考え、広く検査が知れ渡りみなさまに利用していただける事を目指しております。