「赤ちゃんの知的障害や発達障害はいつわかるようになるんだろう?」
「赤ちゃんに知的障害や発達障害がないか心配」
はじめて子育てをする人は、育児書にかかれている赤ちゃんの様子と、実際に育てていて感じる違いに不安を感じてしまいますよね。「発育が遅いから、知的障害なんじゃないか」と心配している人も多いでしょう。
この記事では、知的障害や発達障害をもつ乳幼児の特徴・兆候を紹介しています。お子さんの障害を疑っている人は、あてはまる特徴がないか、確認してみてください。
赤ちゃんの知的障害・発達障害はいつわかる?
「知的障害や発達障害は赤ちゃんのうちにわかるのだろうか」と疑問に思っている人もいるでしょう。
結論からお伝えすると、知的障害や発達障害が判明するのは、小学校入学後が多いです。年齢が低いほど知的障害や発達障害の発見は困難な傾向にあります。
知的障害や発達障害が判明すのは、以下のタイミングが多いです。
- 就学前検診
- 3歳児検診
- 幼稚園入園時
しかし、知的障害や発達障害の赤ちゃん発現する兆候があります。普段からあかちゃんの様子を観察して、違和感があれば医師に相談しましょう。
赤ちゃんに見られる知的障害・発達障害の兆候は、次の章でくわしく解説していきます。
年齢別に見られる知的障害・発達障害の特徴や兆候
ここからは、年齢別にみられる知的障害や発達障害の特徴・兆候を紹介します。
年齢が低いと知的障害や発達障害の発見が難しい傾向にあります。しかし、育てにくさを感じた両親が医師に相談することで、判明することが多いです。
年齢別の兆候を知っていれば、知的障害や発達障害を早期に発見できる可能性があります。
お子さんの知的障害・発達障害が疑われるときは、年齢別の特徴や兆候にあてはまっているか、確認してみましょう。
0歳児
赤ちゃんは、生後46時間から顔を好むことがわかっています。
しかし、知的障害や発達障害のある赤ちゃんは、あまり顔に興味を持ちません。耳や背景に興味を持つことが多く、「目が合わない」、「視線が定まらない」といった特徴が見られます。
乳幼児に見られる知的障害・発達障害の特徴や兆候は、以下の通りです。
- だっこをすると身体を反らして嫌がる
- 離乳食をいやがる(偏食の傾向がある)
- 泣き出すと泣き止まない
- 泣かない
- ほかの赤ちゃんとよくケンカをする
- 目が合わない
- 反応が薄い
また、おもちゃに興味を持たなかったり、呼びかけに無反応だったり、人見知りがないといって感覚の鈍さが見られることもあります。
生後12か月までは成長の個人差が大きく、障害児の特徴なのか、個人差なのかの判定難しい傾向にあります。
乳児期に上記の特徴や兆候が見られても、経過観察になることが多いです。
1歳児
通常、1歳になると喃語からはじまり、2語・3語を話すようになっていきます。しかし、知的障害や発達障害を持つ子は、言葉の発達が遅い傾向にあります。
1歳児に見られる知的障害・発達障害の特徴や兆候は、以下の通りです。
- 言葉の発達が遅い
- ほかの赤ちゃんとよくケンカをする
- 呼びかけに反応しない
- 同じおもちゃや物に執着する
- 抱っこをすると身体を反らして嫌がる
また、知的障害や発達障害の子は、気に入ったものへの執着がとても強い傾向にあります。
気に入ったおもちゃや物に執着して、自分の手から離れると、癇癪を起します。しかし、上記の特徴は、認知力・自我が芽生える段階に見られる反応でもあります。
2歳
2歳になると、言葉の発達に大きな変化が見られます。
しかし、発語がまったく見られなかったり、語彙が増えなかったりする場合は、一度小児科で相談してみるといいでしょう。
2歳児に見られる知的障害・発達障害の特徴や兆候は、以下の通りです。
- 言葉の発達が遅い
- ほかの子どもとよくケンカをする
- コミュニケーションが取れない
- スキンシップを嫌がる
- ルーティーンに強いこだわりがある
- 癇癪が強い
また、知的障害や発達障がいを持っている子は、こだわりが強い傾向にあります。きまったルーティーンと違うことを嫌がる、癇癪をおこす場合があります。
3歳児
3歳になると、お友達と遊ぶ機会が増えていきます。お友達とごっこ遊びをするなどして、語彙力もどんどん増えていきます。
しかし、知的障害や発達障害がある子は、他人への興味が薄く、一人で遊んでいることが多いです。
3歳児に見られる知的障害・発達障害の特徴や兆候は、以下の通りです。
- 言葉の発達が遅い
- 一人遊びが多い
- コミュニケーションが取れない
- ルーティーンから外れるとパニックを起こす
また、知的障害や発達障害の子は、強いこだわりがあります。こだわりから外れた状態になると、パニックを起こすため、「育てにくい」と感じるご両親もいるようです。
赤ちゃんの知的障害・発達障害がわかったら
赤ちゃんに知的障害や発達障害の特徴がみられ、心配なときは、小児科や療育機関で相談してみましょう。
早い段階で療育をはじめることで、日常生活や学校生活にも馴染みやすくなります。
知的障害や発達障害の子が利用できる療育やサービスは以下の通りです。
- 児童発達支援
- 放課後等デイサービス
- 幼児教室
- 学習塾
- 医療型児童発達支援
- 保育所等訪問支援
- 障害児入所支援
知的障害や発達障害がわかったら、上記のサービスの利用を検討してみましょう。
知的障害・発達障害は出生前診断でわかるのか?
「知的障害や発達障害は生まれる前にわからないのだろうか?」と思っている人もいるでしょう。
結論からお伝えすると、知的障害は、出生前診断を受けると判明する可能性があります。しかし、発達障害は根本原因が解明されていないため、出生前診断で判断できません。
知的障害がわかる出生前診断は、以下の検査方法があります。
- NIPT(新型出生前診断)
- 羊水検査
- 絨毛検査
とくにおすすめなのが、NIPT(新型出生前診断)です。NIPT(新型出生前診断)は、誰でも希望すれば検査を受けられます。
羊水検査や絨毛検査は、一定の条件を満たさないと検査を受けられません。
平石クリニックは、全国の提携クリニックでNIPT(新型出生前診断)を行っています。土日祝日も検査可能なので、お仕事をしている人もぜひご相談ください。