2019.12.19 Thu

妊婦がルイボスティーを飲んでも大丈夫?効果と注意すべきポイントを解説

妊娠中にルイボスティーを飲んでも赤ちゃんやご自身の体に影響がないか、疑問を感じていませんか?

ルイボスティーはカフェインを含んでいませんが、過剰に摂取すると赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

この記事では、妊婦にうれしいルイボスティーの効果や安心して飲むために知っておくべきことを詳しく解説します。

ルイボスティーは妊婦でも飲める

ルイボスティーは、カフェインを含まないため妊娠中でも飲めるお茶です。ルイボスティーは豆科の植物から作られる飲み物で、まろやかな風味と豊富な栄養が特徴です。

抗酸化作用のあるポリフェノールやミネラルを豊富に含んでおり、便秘改善やむくみの軽減などさまざまな効果が期待できます。

妊婦にうれしいルイボスティーの効果・効能

ルイボスティーには、以下のような効果や効能があります。

  • むくみの改善
  • 便秘の改善
  • 抗酸化作用
  • リラックス効果

 

詳しく確認していきましょう。

むくみの改善

ルイボスティーは、むくみの改善に役立つとされています。

妊娠中はホルモンバランスの変化により体内の水分量が増えるため、体がむくみやすい状態になります。ルイボスティーは、ミネラルの一種であるカリウムが豊富に含まれていることが特徴です。カリウムには利尿作用があり、むくみの原因となる体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。

そのため、ルイボスティーを飲むとむくみの改善につながると考えられています。

 

参照:育児と乳歯の情報サイト ママ、あのね。「妊娠中のむくみや貧血、便秘を食べ物で改善しよう

便秘の改善

ルイボスティーは、便秘の改善にも効果が期待できます。

妊娠中は、ホルモンバランスの変化や大きくなった子宮による内臓の圧迫、つわりによる水分不足などが原因で便秘になりやすい状態です。

ルイボスティーには、ミネラルの一種であるマグネシウムが含まれています。マグネシウムは、腸内の水分を集めて便をやわらかくし、スムーズな排便を促す働きがあります。

とくにつわりで水分不足になりがちな妊娠初期には、マグネシウムが豊富なルイボスティーがおすすめです。

抗酸化作用

ルイボスティーには、SOD酵素やフラボノイドといった抗酸化物質が豊富に含まれています。

妊娠中はホルモンバランスの乱れや体形の変化などによりストレスを感じやすく、体内の活性酸素が増えやすい状態です。活性酸素は細胞を傷つけ、老化やさまざまな病気の原因となるため注意が必要です。

ルイボスティーに含まれるSOD酵素は、活性酸素から体を守り、免疫力を高める効果が期待できます。さらに、フラボノイドにはアレルギー反応を抑制する効果があるとされています。妊娠中のホルモンバランスの乱れによってアレルギー症状が悪化しやすい方にもおすすめです。

また、ルイボスティーの抗酸化作用は、シミやしわの抑制や新陳代謝の促進につながり、アンチエイジング効果も期待できます。妊娠中の肌トラブルの予防にも役立つでしょう。

 

参照:e-ヘルスネット「活性酸素と酸化ストレス
参照:健康長寿ネット「フラボノイドの種類と効果と摂取量

リラックス効果

ルイボスティーは、リラックスしたいときにも適しています。妊娠中は、体調の変化により疲れや不安を感じやすい傾向があります。

ルイボスティーに含まれるマグネシウムには、自律神経を調節し精神的または肉体的なストレスを軽減する効果が期待できます。

マグネシウムは、ストレスによって失われやすい栄養素です。そのため、ルイボスティーを飲むと不足しがちなマグネシウムの補給にもつながります。

よく眠れないときは、ルイボスティーを温めて飲むこともおすすめです。就寝前に温かいルイボスティーを飲むことで、緊張やストレスを和らげてリラックス効果を高め、質の高い睡眠へと導いてくれます。さらに、心身のリラックスは安産にもつながるといわれています。

妊婦はルイボスティーの飲み過ぎに注意

ルイボスティーは妊婦にうれしい効果が多くあるものの、飲み過ぎには注意が必要です。以下2つの項目から、飲み過ぎによる体への悪影響と適度な摂取量を確認しましょう。

  • 飲み過ぎによるポリフェノールの過剰摂取に気をつける
  • 1日何杯までルイボスティーを飲んでよい?

 

飲み過ぎによるポリフェノールの過剰摂取に気をつける

妊娠中は、ポリフェノールを摂りすぎると赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。

ポリフェノールは、ルイボスティーに限らずさまざまな食品に含まれている色素や渋み成分です。抗酸化作用があり健康によい成分として知られていますが、摂取量には注意が必要です。

とくに、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを取りすぎると、赤ちゃんの動脈管早期収縮を引き起こすと考えられています。赤ちゃんの動脈管が早期に収縮すると、心不全や肺高血圧症を引き起こし、最悪の場合死に至る恐れがあります。

とくに妊娠後期はポリフェノールの過剰摂取により動脈管早期収縮が起こりやすい傾向があるため、取り過ぎには注意しましょう。

 

参照:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「妊婦とサプリメントの利用について
参照:J-STAGE「ポリフェノール含有飲料による動脈管早期閉鎖が疑われた 1 例

1日何杯までルイボスティーを飲んでよい?

妊娠中のルイボスティーの摂取量には、明確な基準がありません。しかし、一部の研究では妊娠26週から毎日500mlのルイボスティーを飲んだことで、赤ちゃんが動脈管早期収縮を発症したケースが報告されています。

動脈管早期収縮の原因となるポリフェノールはチョコレートやベリー類など多くの食品に含まれています。大切なのは一つの飲み物や食品に偏らず、バランスの取れた摂取を心がけることです。

水分補給は、ルイボスティーだけでなく水や麦茶などさまざまな飲み物を組み合わせるようにしましょう。

妊婦におすすめのルイボスティーの選び方

妊婦がルイボスティーを選ぶ際は、栄養価や安全性に注目してみましょう。

ルイボスティーにはさまざまな種類がありますが、とくに栄養価が高いのがグリーンルイボスティーです。グリーンルイボスティーは、抗酸化作用のあるフラボノイドを豊富に含んでいます。

フラボノイドは、体内の酸化を防ぎ免疫力を高める働きがあります。妊娠中は免疫力が低下しやすいため、感染症の予防にもおすすめです。

また、妊娠中は胎児への影響を考慮して、できるだけ自然な食品を選びたいものです。安全性にこだわるなら、オーガニックのルイボスティーを選びましょう。

有機JASマークが付いたルイボスティーは、農薬や化学肥料を使わずに栽培されているため、妊娠中でも安心して飲用できます。

 

参照:健康長寿ネット「フラボノイドの種類と効果と摂取量

ルイボスティー以外の妊婦におすすめの飲み物

ルイボスティー以外にも妊婦におすすめの飲み物は複数あります。

  • 麦茶
  • タンポポ茶
  • 牛乳
  • 炭酸水

 

詳しく見ていきましょう。

麦茶

麦茶はルイボスティーと同様にカフェインが含まれていないため、妊娠中でも安心して飲めます。

麦茶は、大麦を焙煎して作られた飲み物でミネラルが豊富です。カリウムとカルシウムが多く含まれているため、むくみを解消し体を整える効果が期待できます。

妊娠中は体温が上昇しやすいため冷たい麦茶がおいしく感じられますが、体を冷やさないように常温で飲むようにしましょう。妊娠中に体が冷えると血流の悪化や腰痛、便秘につながる恐れがあります。

タンポポ茶

タンポポ茶は、カフェインが含まれていないため妊婦にもおすすめのハーブティーです。

タンポポ茶は、ビタミンAやビタミンC、鉄分、カルシウムなど、栄養素が豊富なことも特徴です。とくに、タンポポ茶に含まれるカリウムは、むくみや便秘の改善が期待できます。

また、タンポポ茶には毛細血管を広げる作用があり、子宮への血液の巡りをよくする効果があるといわれています。

牛乳

牛乳は、カルシウムが豊富な飲み物です。カルシウムは、赤ちゃんの骨や歯を作るために大切な栄養素です。

妊娠中は母体の骨から赤ちゃんにカルシウムが移動するため、妊婦の骨がもろくなる可能性があります。さらに、妊娠中のホルモンバランスの変化は、骨からカルシウムが溶けだしやすくなる原因となります。

稀に妊娠授乳関連骨粗しょう症を引き起こす可能性もあるため、妊娠中は積極的に牛乳を飲みカルシウムを摂取しましょう。牛乳をそのまま飲むのが苦手な場合は、料理に活用するのもおすすめです。

 

参照:冬城産婦人科医院「“妊娠授乳関連骨粗しょう症”に注意

炭酸水

炭酸水は、つわりに悩む妊娠初期にとくにおすすめの飲み物です。

炭酸の刺激が、つわりによる不快な症状を和らげる効果が期待できます。口の中をさっぱりしたいときや、吐き気が気になるときにも役立ちます。

炭酸水を選ぶときは、なるべく砂糖を含まないものがおすすめです。妊娠中は血糖値が上昇しやすく、糖質を取りすぎると妊娠糖尿病になる危険性があるためです。

妊娠糖尿病は、母体だけでなく赤ちゃんにもさまざまな合併症をもたらすため、炭酸水は無糖のものを選ぶようにしましょう。

 

参照:妊娠中の検査に関する情報サイト「妊婦のからだの変化

妊婦がルイボスティーを飲むときは適量を守ろう

ルイボスティーは、ノンカフェインで妊娠中でも安心して飲めるお茶です。また、ルイボスティーにはリラックス効果や抗酸化作用など多くのメリットが期待できます。

ただし、ルイボスティーに含有されるポリフェノールは過剰に摂取すると赤ちゃんの動脈管早期収縮を引き起こす恐れがあります。ルイボスティーの摂取量に明確な基準はありませんが、習慣的に飲むのは避けましょう。

妊娠中には、牛乳やタンポポ茶、炭酸水などルイボスティー以外にもおすすめの飲み物が複数あります。ルイボスティーだけに偏らず、さまざまな飲み物をバランスよく摂取しましょう。

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