知っておきたい!正しい妊娠週数の数え方とは?

コラム

妊娠時期を把握するとき、「妊娠3ヶ月」など「月」で考えることが一般的です。

しかし、妊婦健診などにでは妊娠を週数で数えます。あまりなじみのない数え方なので、妊娠中でも今何週かを聞かれてすぐに答えられないことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は「週」を使う妊娠時期の把握の仕方についてご説明します。

妊娠週数とはどういうもの?

妊娠週数とは、在胎週数とも言われます。最終月経の開始日を起算日とし、週単位で赤ちゃんがおなかのなかにいる日数を把握する方法です。

出産時期とされる40週0日目が暦のいつにあたるかを計算することで、出産予定日の算出にも用いられます。

普段の生活で妊娠は「〇ヶ月」とおおまかに数えることが多いですが、妊娠週数では「〇週〇日」というように週の何日目にあたるかまで数えることが大きな違いです。

妊娠期間の把握に妊娠週数を用いる方法は世界でも広く使用されており、日本でも母体と胎児の成長の指針に妊娠週数を用いています。

医師や看護師、助産師が便宜上妊娠月数を用いて話をする場面もありますが、医学的には使用しないのが一般的です。

妊娠週数はあまり聞きなじみのない数え方のため、慣れるまで違和感があるかもしれません。

しかし、慣れると便利な方法です。なぜなら妊娠中の自分が今どのような時期なのか、これからどのように妊娠が進むのかを週単位で把握できるためです。

たとえば、つわりのピークは8週と言われています。

多くは胎盤ができてくる12週頃につわりが軽くなることが多いため、この時期は仕事をしている人が休暇を取る目安になります。

もちろん全員が12週につわりが終わるわけではありませんが、つらい時期を乗り切る目標にはなるのではないでしょうか。

また、20週を過ぎると赤ちゃんの胎動を感じ出す頃です。

それまでは超音波などでしか確認できなかった赤ちゃんの存在を、体で感じることができるのを楽しみに過ごすのもよいですね。

さらに、妊娠週数で数えておくことで、ほかに里帰り出産の時期の相談や産前産後休暇の把握、妊婦健診のスケジューリングにも役立ちます。

このように医学の面だけでなく日常生活にも利用できる妊娠週数ですが、妊娠週数のカウントの基準となるのが最終月経の開始日いうのは画一的すぎると感じる方もいるのではないでしょうか。

妊娠週数は4週で1ヶ月とするため、1ヶ月の実際の日数は28日となります。

妊娠週数では生理は月1回、つまり28日周期で来るという前提に立っており、それを根拠に出産予定日を40週0日としているのです。

しかしそれでは生理周期が長い方や不順の方は正確な出産予定日がわからないということになりかねません。

生理不順や月経サイクルが28日ではない場合は、当然出産予定日は変わります。

はじめに立てる出産予定日は暫定という扱いなのです。出産予定日が確定するのは、妊娠8週~11週頃に医師が超音波検査などで赤ちゃんの大きさが週数相当であるかを確認した後です。

生理が順調だった場合でも、排卵日のズレが原因で修正が行われることもあります。

そのため妊娠初期の出産予定日の変更は珍しいことではありません。

妊娠週数の数え方

妊娠週数の数え方の決まりは、最終月経の開始日を0週0日とすること、出産予定日を40週0日とすること、1週を7日とし、4週を1ヶ月とすることです。

仮に最終月経が1月1日に始まったとすると、1月1日が妊娠週数0週0日、1週間後の1月7日は1週0日になります。

妊娠2週が排卵日にあたり、受精後着床するのが妊娠3週です。妊娠4週に次の生理が来るはずで、生理が来ず妊娠している場合は妊娠5週に妊娠検査薬で陽性がでます。

ちなみに、実際におなかに赤ちゃんがいるのは妊娠3週以降です。

妊娠週数は妊娠がわかる前からカウントが始まりますので、0週0日は後付けのような格好になります。

妊娠期間の把握の仕方について、普段の生活では「〇か月」という数え方をしても問題ありません。

その方が生活になじみがあり、家族や会社などでも話が通じやすいでしょう。

妊娠初期、中期、後期の区切りも月で把握する方が判断しやすいこともあります。

妊娠初期とは妊娠1ヶ月~4ヶ月のことを指します。

これを妊娠週数に直すと0週0日~15週6日です。妊娠中期は安定期とよばれるころで、妊娠5ヶ月~7ヶ月、妊娠週数にすると16週0日~27週6日となり、妊娠後期は8ヶ月~10ヶ月で28週0日~39週6日にあたります。そして、翌日の40週0日が出産予定日です。

月で把握する場合臨月は10ヶ月にあたる36週~39週6日の間を指しますが、細かく言うと妊娠週数での正期産は37週~41週6日で若干の違いがあります。

妊娠を週と月で把握するとき、若干の混乱が生まれます。妊娠週数の数え方がわかりにくくなる要因は、数え方の基準の違いです。

妊娠週数と妊娠月数、ふたつの数え方の違いは「数え年」と「満(実)年齢」の違いと同じです。

七五三で例えると、まだ2歳の内に3歳のお祝いをするのが数え年です。数え年では、生まれたときが1歳となります。

この名残は七五三だけでなく、厄年などにも用いられている数え方です。

現代は生まれた時を0歳としており、こちらは満(実)年齢として普段使いなじみのある数え方です。

妊娠週数の開始日は0週0日ですので、数えではなく現代で使われている満年齢と同じように数えています。

そう考えると、妊娠週数と月数の違いは始まりが0か1かの違いであると言えます。

「妊娠週数は満で数える」と覚えておくと、妊娠週数の把握がしやすくなるでしょう。

妊娠中のトラブル等で急遽受診が必要になった際、現在の週数を聞かれることがあるため、急に聞かれても困らないようにご自身でも把握しておくのが理想的です。

妊娠週数と妊娠月数の数え方の関係

妊娠月数の把握では数えを使用していると先述しました。

数えではスタートが1なので、妊娠月数では妊娠0ヶ月という言い方をしません。

妊娠週数でいうと妊娠した月は0週0日~3週6日ですが、妊娠月数でいうと妊娠1ヶ月になります。

妊娠2か月は4週0日~7週6日、妊娠3ヶ月は8週0日~11週6日というように、妊娠週数を4で割った数に1を足すと妊娠月数になるというわけです。

このことに関連して、妊娠から出産までの期間を示すのに「十月十日」という言葉があります。

赤ちゃんが生まれてくるまでにかかる日数を説明する昔ながらの表現です。

しかし、実際のカレンダーで見ると9か月目に出産予定日が来ます。これはどういうことなのでしょうか。

十月十日が何日間かを考えてみましょう。1ヶ月を30日として計算すると10ヶ月で300日、10日足すと310日です。WHOでは1週(7日)×40週の280日±15日が正常な出産にかかる日数だと定めていますので、これでは日本人だけ出産に時間がかかることになってしまいます。

しかし、この十月十日にも「数え」が用いられているとすると、9か月×30日=270日+10日で、WHOの示す妊娠期間280日とちょうど同じになるのです。

もちろん毎月が30日固定ではないので数日のずれは生じますが、多く見ても±15日の範囲で収まります。医学のレベルが大幅に違うはずの時代に、十月十日の感覚はかなり正確かなものだったと言えるでしょう。

妊娠週数ごとに起きやすいトラブルを知っておこう

妊娠週数を数えることで、そのタイミングごとに陥りやすいトラブルの把握にもつながります。具体的に、妊娠週数ごとに起こりがちなトラブルをご紹介します。

まず、妊娠20週からは妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群といったトラブルが起こる可能性があるので注意が必要です。

母体は、血液から糖分をもらって成長する赤ちゃんのために、優先して赤ちゃんに糖分が供給されるように体が変化し、インスリンの働きを弱めるホルモンが分泌されます。

このとき、血糖値のコントロールが上手くいかずに、血糖値が一定のレベルを超えて妊娠糖尿病となってしまうケースが少なくありません。

妊娠糖尿病は、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になるトラブルが生じる可能性も。

トラブルを防ぐためにも、食事の管理には気をつかったほうがよいでしょう。

また、血圧が上昇してしまった場合は、妊娠高血圧症候群と診断され、重度であると赤ちゃんに障害を起こしたり、お母さんが脳出血を起こしたりするトラブルを招くことも。

妊娠31週あたりから、前置胎盤だと診断されるケースがあり、胎盤が正常よりも低い位置に付着して、胎盤が子宮の出口を覆ってしまうトラブルがあります。

診断されると帝王切開でお産をしなくてはなりません。

また、もう少し時間が経ち、妊娠35週目になると頭が上になっている逆子だと診断されることもあります。

手術日までに戻れば通常分娩ですが、そうでなければ帝王切開をしてお産をします。

まとめ

今回は妊娠週数の数え方について詳しく解説しました。妊娠してから出産までの40週という期間は、生まれてくる赤ちゃんをおなかにはぐくむ二度とない時間です。

順調に妊娠が進めばよいですが、時にはトラブルが起きることもあるでしょう。

つらい時は妊娠週数を確認し、今のからだの状況をよく確認しながら、一日一日を大切に過ごしてくださいね。

NIPT平石クリニックでは、NIPT検査を実施をしています。

NIPTとは?

母体から採血して血液を検査し21トリソミー(ダウン症候群)など、胎児の染色体異常を調べる検査のことです。
母体への負担が少なく、流産や感染症のリスクがないのが最大の特徴です。

平石クリニックの出生前診断(NIPT)

平石クリニックの特徴

年齢制限なし

35歳以上といった年齢制限はありません。
年齢に関係なくどなたでも受けることができます

プランが豊富

「基本検査」「全染色体検査」「全染色体+微小欠失検査」の3種類のプランを用意しています。
知りたい内容に合ったプランをお選びいただけます。

検査結果が早い

最短3日でメールにて結果をお伝えします。
※検査会社の混雑具合やDNAの採取に時間がかかる方もいらっしゃるためあくまで目安としての日数です。ご了承ください。

いつでも予約可能

平石クリニックでは、妊娠が分かった時点から新型出生前診断(NIPT)をご予約いただけます。

土日も検査可能

平日は何かと忙しいという方は、土日の検査も可能です。

新型出生前診断(NIPT)の後の羊水検査は全額負担

新型出生前診断(NIPT)で陽性となった場合は、羊水検査にかかわる費用を全額負担いたします

認定遺伝カウンセラーに相談可能

出生前診断の検査内容や結果を正しく理解するために、認定遺伝カウンセラーに相談が可能。
認定遺伝カウンセラーは新型出生前診断(NIPT)に関する最新の知識を習得しているため、受検者様にとって納得のゆく意思決定や心理支援ができます。
検査前の不安や、陽性の結果が出た場合にも無料でご相談いただけます。

もっと詳しく見る

検査・費用

A 基本検査
◆13,18,21トリソミー検査
◆性染色体検査
◆性別判定
180,000円(税抜)
B 全染色体検査
◆1番~22番トリソミー検査
◆性染色体検査
◆性別判定
210,000円(税抜)
C 微小欠失検査
◆1番~22番トリソミー検査
◆性染色体検査
◆微小欠失検査
1p36欠失症候群、4p欠失症候群、5p欠失症候群、プラダー・ウィリ症候群、アンジェルマン症候群、22q11.2欠失症候群
◆性別判定
230,000円(税抜)

平石クリニック医師紹介

平石医師

院長:平石 貴久
1950年鹿児島県生まれ。
東京慈恵会医科大学卒業。
出生前診断評論家としてTVなどメディアの出演多数。
NIPTを受けようと検討されている方向けにセミナーなども実施。

詳細情報

羊水検査費用保証あり
年齢制限なし
当日検査あり
紹介状の有無なし
夫婦での通院なし
通院回数1回

対応エリア

下記エリアの提携院で検査可能です。

北海道 / 青森県 / 宮城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 新潟県 / 富山県 / 長野県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 京都府 / 大阪府 / 兵庫県 / 広島県 / 山口県 / 愛媛県 / 高知県 / 福岡県 / 佐賀県 / 長崎県 / 熊本県 / 宮崎県 / 沖縄県