NIPTは現在いろいろな病院で受けることができるようになっていますが、その際、どこの病院で検査を受けるかは自分で決めたとしても問題はありません。では、実際に病院を選ぶ場合は、一体どういう点に気をつけるべきなのでしょうか、それともどこでも同じなので、選ぶ必要なんてそもそもないのでしょうか。
認可施設なのか無認可施設なのかで選ぶ
出産前に胎児の状態を知る検査として、現在注目を集めるものの一つがNIPTですが、いろいろな病院で検査を受けることは可能です。ただ、実際に検査を受ける病院によってもいろいろな違いがある場合もあるので、しっかりとどの病院にすべきか検討することは必要だと言って良いでしょう。その判断基準の一つが、その検査を受けようとしている病院が認可施設なのか、それとも無認可施設なのかということになるでしょう。そもそも全ての病院でNIPTを受けることができるわけではないのですが、検査を受けられるのでしょうか病院も、認可施設と無認可施設に分かれています。認可施設とは、日本産科婦人科学会によって認可されている病院のことで、無認可施設はその認可を受けていないところ、つまり、認可されているかどうかの違いがあります。検査の精度自体はそれほど大きく違うことはないのですが、認可施設に比べると、無認可施設のほうが検査対象の条件がゆるく、さらに費用の面でも安い傾向があります。一般的に、認可施設の場合は現在、もしくは出産予定日の時点で35歳になっていなければ検査を受けることができないなどの条件がありますが、無認可であれば何歳でも受けられます。また、認可施設は3種類の疾患について検査では調べることができるようになっていますが、無認可施設の場合はそれよりも多くの疾患を調べられることも少なくありません。したがって、自分自身がどのように検査してもらいたいのか、さらに何を調べたいのか、自分の年齢、費用の点などいろいろなことを調べると良いでしょう。そしてその調べた結果から総合的に判断することで、自分の考えに合っている医療機関を見つけやすくなります。
費用がどれくらいかかるのかを調べる
NIPTは胎児の染色体異常を調べることができる検査ですが、絶対に受けなければならない類の検査というわけでもありません。実際に染色体異常の可能性がもし指摘されていたとしても、妊婦や家族が検査しないと決めれば、受けなかったとしても問題ありません。つまり、検査を受ける可動かは自由ということから、その費用は全額自費となっており、さらに医療機関によってもかなりその金額が違っています。例えば、認可施設の場合は大体15万円から20万円くらいとなっており、さらにその病院によってはもっと高い、安いケースも存在しています。費用は検査代だけでなく、結果を通知する費用や採血、さらにもし検査によって陽性となった場合の確定検査の費用も含まれている場合が多くなっています。だから、15万円位から20万円程度支払う必要はありますが、基本的にはそれ以上の費用を払わなくても良いケースがほとんどだと言って良いでしょう。また、無認可施設の場合は認可施設と比べると安く設定されていることが多く、10万円未満となっていることも少なくありません。中には5万円未満ということもあり、できるだけ安い費用で検査を受けたいという場合には利用しやすい価格設定となっているのではないでしょうか。ただ、認可施設の場合は羊水検査や絨毛検査の費用がそこに含まれている場合が多いのですが、無認可施設で安価なところはNIPT検査だけしかしてもらえない場合もあります。もし陽性となった場合は、改めて確定検査の費用を払わなければならなくなる場合があるということを良く理解しておくと良いでしょう。また、検査が高い安いでその精度が変わってしまうということはないのですが、費用があまりにも安いとサポート体制が充実していない可能性があります。検査はしてくれますが、カウセリングなどをしてもらえないとか、かなり不十分なサポートとなる可能性も否定できません。できるだけ安心して検査を受けるためにも、安いということだけで病院を決めてしまうのではなく、しっかりとそれ以外の面でも判断するようにしましょう。あくまでも費用は判断基準の一つと位置づけし、それだけで決定せずにいろいろなものを見て総合的に判断するのがポイントです。
病院に関するいろいろなことを調べて
胎児の状態を知るためにはNIPTは非常に役立つ検査ですが、その検査をおこなう病院にはいろいろなところがあるので、慎重に選ぶと良いでしょう。例えば、今通院している病院で検査を受けることができれば問題はないのですが、もし別のところで検査を受けなければならない場合、紹介状が必要となる場合もあります。また、検査結果を聞きに行く必要もあるので、アクセス条件があまりにも悪いところはあまり適していないと言って良いでしょう。もちろん、病院の対応も違っている場合があり、できるだけ安心して検査を受けるためにも手厚いサポートを受けられるようになっているところを選ぶことをおすすめします。それ以外にも、例えばどこの検査会社に検査を依頼するのか、というのも病院選びをする場合のポイントになってきます。検査自体はいろいろな会社でおこなっていますが、その会社によって制度に差が出てしまうこともあるだけでなく、そもそも検査結果が出るまでの時間も違ってきます。例えば、海外の会社で有ればいろいろな検査をしてくれますが、海外に送る必要があるので、国内の会社で検査する場合とでは結果が出るまでの日数が違うことも少なくありません。大体結果は1週間から2週間程度で教えてもらうことができるのですが、なるべく早く結果を知りたい人は、結果が出るまでの期間が短い医療機関を選ぶと良いでしょう。また、検査自体は血液採取すればできるのですが、これはあくまでも非確定検査であり、もし陽性となった場合は、確定検査をしなければなりません。この場合は羊水検査や絨毛検査をおこないますが、この検査もどこの医療機関でもおこなっているというわけではないので注意しましょう。だから、適当に病院を選んでしまうと、NIPTだけは検査してくれても、その後の羊水検査と絨毛検査はまた別の医療機関でおこなわなければならないということにもなりかねません。なるべく早く結果を知りたい場合や、できるだけ負担を少なくして検査をしたい場合は、NIPTだけでなく羊水検査や絨毛検査もおこなっている医療機関を選ぶようにしましょう。そうすれば、もし陽性となった場合でも、すぐに羊水検査や絨毛検査をしてもらうことができ、なかなか検査してもらえないとヤキモキする必要もないからです。
現在NIPTをおこなっている病院はいくつもありますが、どこの病院を選んでも同じというわけではないので、しっかりと病院は選ぶようにしましょう。選び方としてはいろいろな方法ありますが、その一つが認可施設なのか無認可施設なのかということです。病院や対応、さらに検査対象の条件や検査してもらえる疾患も違ってくる場合があるので、しっかりと調べましょう。また病院によって費用が違っている場合もあるので、どれくらいの病院がかかるのかも、病院選びをする場合のポイントになってきます。またサポート体制はどうなっているのか、アクセスはどうか、さらに同じ病院で確定検査もしてもらうことができるかなども考慮して病院を選びましょう。